たかが腰高窓、されど腰高窓。
2013/06/26
一見すると通常の腰高窓ですが、実はこの窓にはこだわりがあります。
腰高窓の床からの高さはH110cmが標準と言われます。いわゆる「腰の高さ」。
これはドアなどの建具や掃き出し窓の高さが200cmだとし、腰高窓の天地サイズが90cmの場合、ドアやその他の窓の上辺を揃えようとすると、200-90=110cmになるからです。
建具などのコストを抑えようと思えば、いわゆる「標準」を採用したくなります。
しかしpoolhouseはあくまで「プールと住まいの調和」を追求しています。
ですからリビングの腰高窓の下辺の高さも、チェアに腰掛けた目線で圧迫感があってはなりません。
一般的な高さの腰高窓を採用した場合の景観
椅子に座るとちょうど窓の高さが肩あたりになります。
これでは少し圧迫感があると思いませんか?
poolhouseで採用している腰高窓
椅子に座った状態でプール全体が見渡せるためとても開放感があります。
左の掃き出し窓との上辺は揃えながら2つの腰高窓の床からの高さを低くし、全体としてプールを見渡す景観にこだわることでリビング全体が明るくなり、「室内という圧迫感」をできるだけ抑える設計。
ほんの些細なこだわりが、住む人にとってどれだけ大切なのかを追求すると「たかが腰高窓、されど腰高窓。」に行き着きました。